競走馬の能力には血統が大きく影響します。なかでも父馬(種牡馬)は産駒の傾向を左右する重要な要素で、どの種牡馬の産駒がどれだけ走っているかを知ることは、レースを読み解くうえでの基本になります。
ここでは2025年のJRA平地レースにおける出走数トップ20の種牡馬を、勝率・複勝率とあわせて見ていきます。
2025年 出走数トップ20
| 順位 | 種牡馬 | 産駒数 | 出走数 | 勝率 | 複勝率 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | キズナ | 330 | 1,368 | 11.18% | 30.34% | 3.8歳 |
| 2 | ロードカナロア | 318 | 1,258 | 10.57% | 26.71% | 4.4歳 |
| 3 | エピファネイア | 309 | 1,202 | 9.73% | 26.46% | 3.7歳 |
| 4 | ドレフォン | 247 | 1,050 | 8.95% | 24.48% | 3.9歳 |
| 5 | モーリス | 254 | 1,018 | 6.97% | 23.28% | 4.0歳 |
| 6 | リアルスティール | 218 | 903 | 10.30% | 24.92% | 3.5歳 |
| 7 | ドゥラメンテ | 197 | 861 | 8.25% | 24.27% | 4.4歳 |
| 8 | ブリックスアンドモルタル | 196 | 840 | 6.90% | 22.50% | 3.3歳 |
| 9 | ルーラーシップ | 182 | 800 | 4.63% | 16.13% | 4.2歳 |
| 10 | リオンディーズ | 202 | 778 | 8.10% | 22.88% | 3.7歳 |
| 11 | シルバーステート | 198 | 756 | 6.48% | 22.22% | 3.7歳 |
| 12 | レイデオロ | 187 | 741 | 9.31% | 27.67% | 3.2歳 |
| 13 | ゴールドシップ | 152 | 716 | 4.33% | 19.27% | 4.0歳 |
| 14 | キタサンブラック | 201 | 696 | 11.93% | 31.61% | 3.7歳 |
| 15 | サトノダイヤモンド | 179 | 688 | 6.54% | 22.38% | 3.5歳 |
| 16 | ミッキーアイル | 158 | 678 | 6.64% | 23.45% | 3.7歳 |
| 17 | サートゥルナーリア | 197 | 665 | 11.43% | 27.82% | 3.0歳 |
| 18 | イスラボニータ | 163 | 640 | 5.78% | 19.06% | 3.7歳 |
| 19 | オルフェーヴル | 155 | 637 | 5.49% | 16.01% | 3.7歳 |
| 20 | ルヴァンスレーヴ | 157 | 622 | 11.09% | 31.03% | 3.0歳 |
産駒数は2025年に1走以上した頭数、平均年齢は2025年6月時点です。

出走数と勝率は別の話
出走数が多いことと勝率が高いことは必ずしも一致しません。
出走数1位のキズナ(1,368走)は勝率11.18%と高水準ですが、出走数9位のルーラーシップ(800走)は勝率4.63%にとどまります。一方、出走数14位のキタサンブラックは勝率11.93%・複勝率31.61%でともにトップ20中最高です。
出走数が多い種牡馬は産駒の能力にもばらつきが出やすく、勝率が低めになりやすいのかもしれません。
勝率で見た上位・下位
勝率の上位5頭と下位5頭を並べると、違いがはっきりします。
勝率上位
| 種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 出走数 |
|---|---|---|---|
| キタサンブラック | 11.93% | 31.61% | 696 |
| サートゥルナーリア | 11.43% | 27.82% | 665 |
| キズナ | 11.18% | 30.34% | 1,368 |
| ルヴァンスレーヴ | 11.09% | 31.03% | 622 |
| ロードカナロア | 10.57% | 26.71% | 1,258 |
勝率下位
| 種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 出走数 |
|---|---|---|---|
| ゴールドシップ | 4.33% | 19.27% | 716 |
| ルーラーシップ | 4.63% | 16.13% | 800 |
| オルフェーヴル | 5.49% | 16.01% | 637 |
| イスラボニータ | 5.78% | 19.06% | 640 |
| シルバーステート | 6.48% | 22.22% | 756 |
キタサンブラック・サートゥルナーリア・ルヴァンスレーヴは勝率が11%を超えています。いずれも産駒がまだ若い世代の種牡馬で、初期の産駒に期待馬が集まりやすいことも影響していると考えられます。
一方、ゴールドシップやルーラーシップは出走数のわりに勝率が低めです。産駒数が多く層が厚い反面、平均的な勝率は押し下げられています。
2022年との比較 — 世代交代の流れ
3年前の2022年のトップ20と比べると、顔ぶれがかなり変わっています。
2022年のトップ10
| 順位 | 種牡馬 | 出走数 | 勝率 | 平均年齢 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ロードカナロア | 1,842 | 9.55% | 4.0歳 | 2位 |
| 2 | ディープインパクト | 1,443 | 10.26% | 4.6歳 | 圏外 |
| 3 | ルーラーシップ | 1,370 | 6.20% | 3.9歳 | 9位 |
| 4 | ハーツクライ | 1,267 | 9.23% | 4.1歳 | 圏外 |
| 5 | キズナ | 1,262 | 9.98% | 3.8歳 | 1位 |
| 6 | エピファネイア | 1,169 | 8.38% | 3.4歳 | 3位 |
| 7 | ドゥラメンテ | 1,159 | 10.87% | 3.4歳 | 7位 |
| 8 | モーリス | 1,024 | 10.74% | 3.3歳 | 5位 |
| 9 | ヘニーヒューズ | 958 | 8.66% | 4.0歳 | 圏外 |
| 10 | ダイワメジャー | 918 | 9.15% | 3.9歳 | 圏外 |
平均年齢は2022年6月時点です。
2022年時点で平均年齢が高かったディープインパクト(4.6歳)やハーツクライ(4.1歳)は、産駒の引退が進んで2025年には圏外になっています。ヘニーヒューズやダイワメジャーも同様です。
代わりにトップ20に入ってきたのが、サートゥルナーリア(平均3.0歳)やルヴァンスレーヴ(3.0歳)、レイデオロ(3.2歳)といった若い世代の種牡馬です。キズナが5位から1位に上昇しているのも目立ちます。
まとめ
2025年の出走数トップ20を見ると、キズナ・ロードカナロア・エピファネイアが量で上位を占め、勝率ではキタサンブラックやサートゥルナーリアが目立っています。
種牡馬ごとに芝とダートの得意・不得意や、距離の適性にも違いがあります。これらは別の記事で詳しく見ていく予定です。
本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。
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