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馬の年間出走数と勝率の関係 — 前年の出走数が翌年の成績に与える影響

JRA平地レースにおける馬の年間出走数と勝率の関係を集計しました。当年の出走数別の勝率に加え、前年の出走数が翌年の成績にどう影響するかを見ていきます。

集計対象は2021〜2025年の5年間のJRA平地レースで、障害レースは含んでいません。勝率は「勝利数 ÷ 出走数」で算出しています。

年間出走数の分布

2025年に平地レースに出走した馬の、年間出走数の分布です。

年間出走数頭数割合
1走2,10217.8%
2走2,04517.3%
3走1,83315.5%
4走1,44612.2%
5走1,20710.2%
6走1,0388.8%
7走7786.6%
8走5524.7%
9走3342.8%
10走以上3322.8%

2025年 年間出走数の分布

年間1〜3走の馬が全体の50.6%を占めています。年間7走以上の馬は17%ほどで、多くの馬は年に数回しか走りません。1走のみの馬が最も多く、故障や引退、地方への移籍などが含まれます。

年間出走数別の勝率

年間の出走数ごとに勝率を集計しました。

年間出走数2025年 勝率5年平均 勝率
1走5.80%5.76%
2走5.65%5.53%
3走5.71%6.13%
4走7.02%6.94%
5走8.29%7.85%
6走7.87%8.43%
7走9.33%8.64%
8走7.65%8.11%
9走7.35%7.39%
10走6.05%6.90%
11走5.64%6.33%
12走7.89%6.14%

年間出走数別の勝率(2025年 vs 5年平均)

5年平均では年間7走の馬が最も勝率が高く(8.64%)、5〜7走あたりがピークです。それより少ない馬は5〜6%台、多い馬は徐々に下がっていきます。

ただし、これは結果としての出走数です。年間1〜2走の馬には故障で長期休養した馬も含まれますし、7走前後の馬には勝ち上がりながら適度に使われた馬が多く含まれます。出走数が多いから勝てるというより、勝てる馬が結果的に5〜7走くらいになるという見方もできます。

前年の出走数と翌年の勝率

より因果的な関係を見るために、前年の出走数で馬をグループ分けし、翌年の勝率を集計しました。2020〜2024年の出走数に対して、2021〜2025年の勝率を見ています。

前年出走数翌年勝率出走数(分母)
1走7.92%20,779
2走8.82%22,584
3走8.55%19,823
4走7.63%17,523
5走7.20%16,730
6走6.53%16,161
7走6.01%14,199
8走5.79%11,669
9走5.62%7,976
10走5.31%4,748
11走4.77%2,539
12走3.96%1,135

前年の出走数と翌年の勝率(5年平均)

前年の出走数が多い馬ほど翌年の勝率が低い、という傾向がはっきり出ています。前年2走の馬(8.82%)と前年12走の馬(3.96%)では約5ポイントの差です。

前年に少ない出走数で終わった馬には、少ない出走数で勝ち上がった実力馬が含まれます。逆に前年に多く出走した馬は、条件戦で勝ちきれずに出走を重ねたケースが多いと考えられます。加えて、多く走った疲労の蓄積も影響しているかもしれません。

年齢別に見た前年出走数の影響

前年出走数の影響が年齢によって異なるかを確認するため、年齢ごとに集計しました。

前年出走数3歳4歳5歳6歳7歳
1〜2走8.6%8.8%5.7%3.2%3.5%
3〜4走8.9%8.8%6.4%4.2%3.0%
5〜6走7.5%8.6%5.7%4.3%2.8%
7〜8走5.5%*7.8%5.0%3.4%2.2%
9〜12走7.9%*7.0%4.3%2.1%1.7%

* 3歳×前年7〜8走は出走数1,057、前年9〜12走は187とサンプルが少ないため参考値です。

前年出走数と翌年勝率 — 年齢別(5年平均)

3歳(前年=2歳時の出走数)

前年1〜4走の馬が8〜9%台で安定しています。2歳時に少ない出走数で勝ち上がった馬が3歳でも好成績を残す傾向です。前年5走以上はサンプルが急に減るため、傾向の判断は難しいところです。

4歳(前年=3歳時の出走数)

前年1〜6走の勝率が8.5〜9%前後でほぼ横ばいです。他の年齢と比べて前年出走数による差が小さく、成長期のため出走数の影響を受けにくいようです。前年7走以上でもやや下がる程度(7〜8%台)にとどまっています。

5歳以降

5歳になると全体的に勝率が下がり、前年出走数が多いほど翌年の勝率が低くなる傾向がはっきり出てきます。6歳では前年9〜12走の馬は勝率2.1%、7歳では1.7%まで落ちます。年齢を重ねるほど、前年の出走数の影響が大きくなるといえます。

まとめ

  • 当年の出走数別では年間5〜7走の馬が最も勝率が高い(5年平均で約8〜9%)。ただし強い馬が結果的にその出走数に収まるという面もある
  • 前年の出走数が多い馬ほど翌年の勝率は低い。前年2走(8.82%)と前年12走(3.96%)で約5ポイントの差がある
  • 4歳は前年出走数による勝率差が小さく、成長期の影響がうかがえる
  • 5歳以降は前年出走数の影響が顕著で、年齢との複合で勝率が大きく下がる

本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。

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