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牝馬 vs 牡馬 — 混合戦での成績差を検証

JRAのレースには牡馬・牝馬が一緒に走る混合戦と、牝馬だけが出走する牝馬限定戦があります。混合戦において、牡馬と牝馬の成績差はどの程度あるのでしょうか。

対象は2021〜2025年のJRA全レースのうち、牝馬限定戦を除いた混合戦(14,722レース)です。

混合戦では牡馬が優勢

まず混合戦での牡馬・牝馬・せん馬の勝率と複勝率です。勝率は「勝利数 ÷ 出走数」を牡馬・牝馬それぞれで計算しています。

出走数勝率複勝率
118,6238.08%23.88%
63,0176.01%18.74%
せん18,3617.47%22.13%

牡馬の勝率8.08%に対し牝馬は6.01%で、約2ポイントの差があります。複勝率でも5ポイント以上の開きがあり、牡馬のほうが全体的に好成績です。

せん馬は牡馬と牝馬の中間あたりに位置しています。

なお、混合戦では牝馬は牡馬より2kg軽い斤量で出走できる優遇措置があります(定量戦の場合)。平均斤量は牡馬56.2kg、牝馬54.1kgです。この2kgの優遇を受けてもなお差が出ているのは興味深い点です。

芝よりダートで差が大きい

芝・ダート別に見ると、ダートのほうが牡牝の差が大きくなっています。

コース牡馬勝率牝馬勝率
8.39%6.48%1.91
ダート7.78%5.30%2.48

ダートでは牡馬7.78%に対し牝馬5.30%と、2.48ポイントの差があります。ダートはパワーが求められるコースであることが関係しているのかもしれません。

距離が延びるほど差が広がる

混合戦における距離帯ごとの勝率です。

距離帯牡馬勝率牝馬勝率牝馬出走割合
短距離(〜1400m)7.62%6.02%1.6046.5%
マイル(1500〜1800m)7.98%6.18%1.8028.6%
中距離(1900〜2200m)8.68%5.66%3.0225.4%
長距離(2300m〜)9.17%5.56%3.6118.8%

短距離では差が1.60ポイントですが、長距離では3.61ポイントまで広がっています。距離が延びるほどスタミナの差が出やすいことが影響していると考えられます。

牝馬の出走割合も距離によって大きく異なります。短距離では46.5%とほぼ半数ですが、長距離では18.8%まで下がります。長距離に出走する牝馬は、それだけの力があると陣営が判断した馬に限られるはずですが、それでも勝率の差が最も大きくなっています。

クラスによる差

クラス別の勝率です。

クラス牡馬勝率牝馬勝率
新馬8.43%6.68%1.75
未勝利7.75%5.41%2.34
1勝クラス8.53%6.15%2.38
2勝クラス8.38%6.75%1.63
3勝クラス7.78%6.08%1.70
オープン7.73%6.39%1.34

未勝利〜1勝クラスで差が大きく(2.3ポイント前後)、オープンクラスに上がると差が縮まる傾向があります。上のクラスに残っている牝馬はそれだけ能力が高いため、牡馬との差が小さくなるのは自然です。

年齢とともに差が広がる

年齢別に見ると、加齢による成績低下は牝馬のほうが顕著です。

年齢牡馬勝率牝馬勝率
2歳8.98%6.39%2.59
3歳8.76%6.60%2.16
4歳9.20%6.69%2.51
5歳6.41%3.91%2.50
6歳4.72%2.66%2.06

牡馬は4歳で勝率のピーク(9.20%)を迎えますが、牝馬も4歳がピーク(6.69%)で、ピークの年齢自体は同じです。ただし5歳以降の勝率の落ち込みは牝馬のほうが急で、牡馬が6.41%→4.72%と緩やかに下がるのに対し、牝馬は6.69%→3.91%→2.66%と大きく下がっています。

まとめ

混合戦では牡馬のほうが牝馬より勝率が約2ポイント高く、2kgの斤量優遇を受けてもこの差があります。特にダートや長距離では差が大きくなります。

ただし、これは全体の傾向であり、個々の馬の能力差のほうがはるかに大きいのは言うまでもありません。オープンクラスで差が縮まっていることからもわかるように、強い牝馬は牡馬と互角以上に戦えます。

本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。

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