前走着順から見る次走の勝率 — クラス昇級の壁と未勝利戦の傾向

前走で好走した馬は次も好走しやすいのか。前走の着順と今走の成績の関係を、クラスの変動も含めて集計しました。

集計条件

  • 対象期間: 2021〜2025年(5年分)
  • 対象: JRA平地レース(障害レースを除く)
  • 同一馬の連続する2走を対象とし、前走の着順ごとに今走の成績を集計
  • 前走が新馬戦の場合、今走は未勝利戦または1勝クラス以上への昇級となる

全体の傾向

まず全クラスをまとめた結果です。

前走着順と今走の成績

前走着順件数勝率3着内率平均着順
1着15,78011.8%31.0%6.54
2着15,97520.6%49.2%4.70
3着15,88314.1%39.3%5.42
4着15,86410.4%32.0%6.04
5着15,7437.9%25.9%6.65
6着15,1836.1%21.7%7.14
9着13,3583.8%13.7%8.41
12着9,9642.5%9.3%9.52
15着5,8402.1%7.0%10.53

前走2着の勝率20.6%は、前走1着の11.8%を大きく上回っています。3着内率も49.2%対31.0%で、前走2着が最も成績のよいグループです。

前走1着馬の成績が低いのはクラス昇級の影響です。前走で勝った馬は上のクラスに昇級して、より強い相手と戦うことになります。一方、前走2着以下の馬は同じクラスに残るため、実力上位のまま同じ相手と走れます。

前走4着以降は着順が下がるほど今走の成績も下がり、前走12着以下になると勝率は2〜3%程度に落ち着きます。

未勝利戦の前走着順と成績

未勝利戦に限定した集計です。前走1着の馬は昇級するため、未勝利戦には出走しません。

未勝利戦での前走着順と今走の成績

前走着順件数勝率3着内率平均着順
2着6,86124.4%56.9%4.05
3着6,82915.8%43.4%4.95
4着6,85111.0%34.0%5.76
5着6,7817.6%26.3%6.50
6着6,2306.2%21.5%7.12
9着5,4853.2%11.9%8.68
12着4,1721.7%7.2%9.97
15着2,5011.3%4.4%11.29

前走2着の勝率は24.4%で、全クラス平均(20.6%)よりさらに高くなっています。3着内率も56.9%と、2回に1回以上は3着以内に入っています。

未勝利戦は勝てば即昇級のため、勝利に近い馬がそのまま同じクラスに残り続けます。前走で惜しい結果だった馬ほど、次走での巻き返しが期待できるということになります。

グラフを見ると、前走2着から着順が下がるにつれて勝率・3着内率がきれいな曲線で低下しています。前走10着以下になると勝率は2〜3%で、巻き返しはかなり厳しい数字です。なお、9着以降でやや数値がばらつくのは、出走頭数がレースによって異なるため、着順が後ろになるほど多頭数のレースに偏り、サンプルの性質が変わることが影響していると思われます。

クラス昇級直後の成績

前走1着でクラスが上がった馬(昇級直後)と、同クラスで前走2着だった馬を比較しました。

昇級直後 vs 同クラス前走2着の勝率

クラス昇級直後(前走1着)同クラス残留(前走2着)
1勝11.2%(5,497件)19.9%(4,331件)
2勝14.2%(3,743件)17.9%(2,231件)
3勝12.7%(2,130件)15.4%(983件)
OP8.9%(3,099件)12.6%(1,155件)

どのクラスでも、昇級直後の馬は同クラスで前走2着だった馬より勝率が低くなっています。

1勝クラスでの差が最も大きく、昇級直後の11.2%に対して同クラス前走2着は19.9%です。新馬戦や未勝利戦を勝って上がってきた馬にとって、1勝クラスは壁になっていることがわかります。

OPクラスでは昇級直後の勝率が8.9%まで下がります。3勝クラスを勝ち上がっても、OPの壁は高いようです。

クラス別の前走着順と勝率

各クラスで前走着順ごとの勝率を比較しました。

クラス別の前走着順と勝率

前走着順未勝利1勝2勝3勝OP
1着11.3%14.2%12.7%9.8%
2着24.4%19.8%18.2%15.5%11.7%
3着15.8%14.1%13.1%9.9%10.0%
4着11.0%10.9%9.1%8.2%9.0%
5着7.6%8.1%8.7%8.1%6.8%

未勝利の前走2着の勝率24.4%が突出しています。1勝クラスの前走2着(19.8%)や2勝クラスの前走2着(18.2%)と比べても高く、未勝利戦で2着に来た馬の次走は特に注目に値します。

一方、前走5着以降になるとクラス間の差はほとんどなくなり、どのクラスでも5〜8%前後に収束しています。前走の好走がアドバンテージになるのは、おおむね前走4着以内に限られるようです。

OPクラスは全体的に勝率が低めで、前走1着(9.8%)と前走2着(11.7%)の差も小さくなっています。実力が拮抗しているクラスでは、前走の着順による優位性が薄れていると考えられます。

本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。

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