ルメール騎手 vs 川田将雅騎手では、拠点の異なる2人のトップジョッキーを比較しました。東京と関西で得意分野がきれいに分かれるという結果でした。
今回は、同じ関東を拠点とするルメール騎手と戸崎圭太騎手の対決を見てみます。同じ競馬場で日常的に顔を合わせる2人のデータは、どのような違いを見せるのでしょうか。
全体の成績
直近3年(2023〜2025年)で、2人が同じレースに出走したケースは926戦。川田将雅騎手との392戦と比べて倍以上あり、同じ拠点ならではの多さです。
| 騎手 | 勝率 | 複勝率 | 平均人気 |
|---|---|---|---|
| C.ルメール | 27.0% | 58.4% | 2.2 |
| 戸崎 圭太 | 13.2% | 35.4% | 4.5 |
川田将雅騎手との対決がほぼ互角だったのに対し、こちらはルメール騎手が勝率で倍以上の差をつけています。ただし、平均人気にも2.2対4.5と大きな差があり、そもそも騎乗馬の人気が異なります。
着順の直接比較では、ルメール騎手が先着したレースが66.7%、戸崎圭太騎手が33.3%でした。
芝・ダート別
| コース | 騎手 | 出走数 | 勝率 | 平均人気 |
|---|---|---|---|---|
| 芝 | C.ルメール | 603 | 28.4% | 2.0 |
| 芝 | 戸崎 圭太 | 603 | 12.8% | 4.6 |
| ダート | C.ルメール | 323 | 24.5% | 2.4 |
| ダート | 戸崎 圭太 | 323 | 13.9% | 4.4 |
芝ではルメール騎手が28.4%と大きくリードしていますが、ダートになるとやや差が縮まります。戸崎圭太騎手はダートでの勝率が芝より高く、ダートを得意としている傾向がうかがえます。
競馬場別
主要3場での比較です(その他の競馬場はサンプルが少ないため省略)。
| 競馬場 | 騎手 | 出走数 | 勝率 | 平均人気 |
|---|---|---|---|---|
| 東京 | C.ルメール | 497 | 31.0% | 2.0 |
| 東京 | 戸崎 圭太 | 497 | 11.7% | 4.4 |
| 中山 | C.ルメール | 245 | 21.2% | 2.4 |
| 中山 | 戸崎 圭太 | 245 | 16.7% | 4.4 |
| 新潟 | C.ルメール | 87 | 29.9% | 1.6 |
| 新潟 | 戸崎 圭太 | 87 | 19.5% | 3.2 |
東京競馬場ではルメール騎手が31.0%と圧倒的です。着順の直接比較でも、東京ではルメール騎手が70.2%の確率で先着しています。
注目は中山競馬場です。ルメール騎手21.2%に対して戸崎圭太騎手16.7%と、差がかなり縮まっています。着順比較でもルメール騎手60.8%対戸崎圭太騎手39.2%で、東京ほどの差はありません。中山はコーナーが多い小回りコースで、器用な立ち回りが求められます。戸崎圭太騎手の巧みな騎乗が活きやすいのかもしれません。
距離別
| 距離帯 | 騎手 | 出走数 | 勝率 | 平均人気 |
|---|---|---|---|---|
| 短距離(〜1400m) | C.ルメール | 220 | 19.1% | 2.5 |
| 短距離(〜1400m) | 戸崎 圭太 | 220 | 15.5% | 4.4 |
| マイル(1600〜1800m) | C.ルメール | 465 | 28.4% | 2.2 |
| マイル(1600〜1800m) | 戸崎 圭太 | 465 | 13.5% | 4.5 |
| 中距離(2000〜2200m) | C.ルメール | 172 | 29.1% | 2.0 |
| 中距離(2000〜2200m) | 戸崎 圭太 | 172 | 12.2% | 4.3 |
| 長距離(2400m〜) | C.ルメール | 69 | 37.7% | 1.8 |
| 長距離(2400m〜) | 戸崎 圭太 | 69 | 5.8% | 5.3 |
距離が長くなるほど差が広がる傾向があります。短距離では勝率の差が3.6ポイントですが、長距離では31.9ポイントまで開きます。
ただし、長距離ではルメール騎手の平均人気1.8に対して戸崎圭太騎手は5.3と、騎乗馬の質の差も大きくなっている点は考慮が必要です。
人気の上下で見た直接対決
騎乗馬の人気差を考慮するため、どちらが上位人気だったかで分けて着順を比較します。
| 条件 | レース数 | ルメール先着 | 戸崎先着 |
|---|---|---|---|
| ルメールが上位人気 | 729 | 74.8% | 25.2% |
| 戸崎が上位人気 | 197 | 37.1% | 62.9% |
ルメール騎手が上位人気のケースが729戦と圧倒的に多いのは、人気順位の分布で見たとおりです。その場合は74.8%でルメール騎手が先着しています。
一方、戸崎圭太騎手が上位人気のとき(197戦)は、62.9%で戸崎圭太騎手が先着。上位人気のときにしっかり結果を出しているのは、騎手としての確かな実力の証です。
まとめ
同じ関東拠点のため対戦数は926戦と多く、全体ではルメール騎手が大きくリードしています。ただし、騎乗馬の平均人気には2.3の差があり、条件が同じとは言えません。
条件別に見ると、いくつかの特徴が浮かびます。
- 東京競馬場ではルメール騎手が圧倒的だが、中山では差が縮まる
- 戸崎圭太騎手はダートで相対的に健闘している
- 短距離では比較的接近し、長距離では差が広がる
川田将雅騎手との対決がほぼ互角だったことを考えると、ルメール騎手と戸崎圭太騎手の勝率差は騎乗馬の質の差に起因する部分が大きいのだと思います。戸崎圭太騎手は2025年の勝利数ランキング2位の騎手であり、中山やダートでの粘り強さが光るデータでした。
本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
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