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条件別に見る騎手の勝率 — 芝・ダート、距離、競馬場で変わる得意分野

騎手の勝率は全体の数字だけでは見えない部分があります。芝とダート、距離帯、競馬場といった条件で分けると、それぞれの得意分野が分かれます。2021〜2025年のJRA全レースを対象に、条件別の騎手勝率ランキングを集計しました。

なお、サンプル数の極端に少ないケースを除くため、各条件で 100騎乗以上 の騎手を対象としています。

芝・ダート別の勝率ランキング

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅1,49641327.6%
2J.モレイラ2536826.9%
3C.ルメール1,94751126.2%
4D.レーン2806523.2%
5C.デムーロ2876322.0%
6高田 潤2074521.7%
7福永 祐一82014217.3%
8戸崎 圭太2,08532115.4%
9平沢 健治1792715.1%
10横山 武史2,09631314.9%

ダート

順位騎手騎乗数勝利勝率
1J.モレイラ1574528.7%
2川田 将雅1,01126326.0%
3C.デムーロ2325423.3%
4C.ルメール1,19627823.2%
5D.レーン1974221.3%
6福永 祐一57910017.3%
7戸崎 圭太1,74528016.0%
8松山 弘平2,07433216.0%
9武 豊1,13517915.8%
10坂井 瑠星1,69025214.9%

上位の顔ぶれは芝・ダートで大きく変わりませんが、順位の入れ替わりはあります。

川田将雅騎手は芝で1位(27.6%)、ダートでも2位(26.0%)と、どちらでも高い勝率を維持しています。一方、モレイラ騎手はダートで28.7%とトップに立ち、芝の26.9%を上回っています。

ダートでは松山弘平騎手(16.0%)、武豊騎手(15.8%)、坂井瑠星騎手(14.9%)といった騎手がランクインしており、芝のランキングとは異なる顔ぶれです。松山弘平騎手はダートの騎乗数が2,074回と圧倒的に多く、量と質を両立しているのが印象的です。

距離別の勝率ランキング

距離を4つのカテゴリに分けて集計しました。

短距離(〜1400m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1J.モレイラ1012726.7%
2川田 将雅72519026.2%
3D.レーン1353525.9%
4C.ルメール82617220.8%
5C.デムーロ1673118.6%
6戸崎 圭太1,23919816.0%
7松山 弘平1,55523014.8%
8武 豊96314014.5%
9福永 祐一4556614.5%
10坂井 瑠星1,21017214.2%

マイル(1401〜1800m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1J.モレイラ1935830.1%
2C.デムーロ2246026.8%
3川田 将雅1,08228226.1%
4C.ルメール1,51738325.2%
5D.レーン2114923.2%
6福永 祐一59611719.6%
7戸崎 圭太1,77728616.1%
8R.キング1762815.9%
9横山 武史1,82428215.5%
10松山 弘平1,74826014.9%

中距離(1801〜2200m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅58417429.8%
2C.ルメール59816527.6%
3C.デムーロ1022120.6%
4戸崎 圭太6109715.9%
5福永 祐一2964715.9%
6武 豊4627215.6%
7横山 武史6129415.4%
8坂井 瑠星6339214.5%
9岩田 望来7139313.0%
10松山 弘平78110112.9%

長距離(2201m〜)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1C.ルメール2026934.2%
2川田 将雅1163025.9%
3高田 潤2064521.8%
4平沢 健治1792715.1%
5田辺 裕信1472114.3%
6横山 和生1542214.3%
7森 一馬3595114.2%
8藤岡 佑介1271814.2%
9小牧 加矢太3645114.0%
10石神 深一4355713.1%

距離帯によって、得意分野の違いが見えてきます。

ルメール騎手は長距離で34.2%と突出した勝率を記録しています。3回に1回以上勝っている計算で、スタミナを要する長距離戦での折り合いやペース判断のうまさが数字に表れているのかもしれません。

川田将雅騎手は中距離(29.8%)が最も高く、短距離(26.2%)からマイル(26.1%)まで安定しています。距離を問わず高い勝率を維持できるのは、やはり総合力の高さでしょう。

長距離のランキングでは、他の距離帯では見かけない名前が並びます。高田潤騎手(21.8%)、平沢健治騎手(15.1%)、森一馬騎手(14.2%)、小牧加矢太騎手(14.0%)、石神深一騎手(13.1%)といった顔ぶれです。長距離戦はレース数自体が限られるため、特定の条件で安定して結果を出せる騎手の存在感が相対的に大きくなる傾向があります。

芝/ダート × 距離の勝率ランキング

芝・ダートと距離を組み合わせると、騎手ごとの得意ゾーンがより具体的に分かります。各条件で50騎乗以上の騎手を対象に、上位5名を集計しました。

芝×短距離(〜1400m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1D.レーン561526.8%
2C.デムーロ601626.7%
3川田 将雅2866221.7%
4C.ルメール3677319.9%
5坂井 瑠星4507216.0%

芝×マイル(1401〜1800m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1J.モレイラ1113228.8%
2川田 将雅62817127.2%
3C.ルメール89723326.0%
4D.レーン1203125.8%
5C.デムーロ1102220.0%

芝×中距離(1801〜2200m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅46715132.3%
2C.ルメール49613827.8%
3J.モレイラ691826.1%
4C.デムーロ912022.0%
5B.ムルザバエフ611016.4%

芝×長距離(2201m〜)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1C.ルメール1876735.8%
2川田 将雅1152925.2%
3D.レーン501224.0%
4福永 祐一511223.5%
5田辺 裕信1312116.0%

芝の距離別勝率 — 主要騎手の比較

ダート×短距離(〜1400m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅43912829.2%
2J.モレイラ571526.3%
3D.レーン792025.3%
4C.ルメール4599921.6%
5戸崎 圭太76212316.1%

ダート×マイル(1401〜1800m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1C.デムーロ1143833.3%
2J.モレイラ822631.7%
3川田 将雅45411124.4%
4C.ルメール62015024.2%
5福永 祐一2585420.9%

ダート×中距離(1801〜2200m)

順位騎手騎乗数勝利勝率
1C.ルメール1022726.5%
2川田 将雅1172319.7%
3坂井 瑠星1572918.5%
4武 豊851517.6%
5吉田 隼人621016.1%

ダート長距離は50騎乗以上の騎手が丹内祐次騎手(69騎乗・13.0%)のみのため省略しています。

ダートの距離別勝率 — 主要騎手の比較

芝・ダートの両方で距離別に分けると、騎手の得意ゾーンがより具体的に分かります。

川田将雅騎手は芝中距離で32.3%、ダート短距離で29.2%と、この2つの条件で特に高い勝率です。一方、芝短距離は21.7%とやや控えめで、条件によって濃淡があります。

ルメール騎手は芝の長距離で35.8%と全条件中で最も高い勝率です。芝は距離が伸びるほど勝率が上がる傾向で、中距離(27.8%)→長距離(35.8%)と8ポイント近く上がっています。

デムーロ騎手はダートマイルで33.3%と高い勝率です。同じダートマイルではモレイラ騎手も31.7%で、短期免許の騎手がこの条件で高い数字を残しています。

戸崎圭太騎手は芝・ダートともに短距離から中距離まで15〜16%台で安定しており、条件による偏りが小さいのが特徴です。

競馬場別の勝率ランキング

各競馬場で最も勝率の高い上位5名です。

東京

順位騎手騎乗数勝利勝率
1J.モレイラ1484429.7%
2C.ルメール1,30838229.2%
3D.レーン3678222.3%
4川田 将雅3597821.7%
5福永 祐一2293314.4%

中山

順位騎手騎乗数勝利勝率
1C.ルメール68016724.6%
2川田 将雅1363022.1%
3横山 武史1,29221616.7%
4戸崎 圭太1,24320716.7%
5R.キング1301813.8%

阪神

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅66318127.3%
2C.デムーロ1714626.9%
3C.ルメール3185417.0%
4横山 和生1312015.3%
5福永 祐一4156315.2%

京都

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅41010325.1%
2C.ルメール1644024.4%
3C.デムーロ1894121.7%
4坂井 瑠星67911617.1%
5武 豊4506815.1%

中京

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅58917028.9%
2C.ルメール2003819.0%
3福永 祐一4137818.9%
4松山 弘平1,03916515.9%
5坂井 瑠星72610414.3%

新潟

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅1254032.0%
2C.ルメール1504832.0%
3福永 祐一1242721.8%
4戸崎 圭太3937418.8%
5石神 深一1061615.1%

小倉

順位騎手騎乗数勝利勝率
1川田 将雅1745732.8%
2福永 祐一1342921.6%
3松山 弘平4488017.9%
4坂井 瑠星2283716.2%
5横山 和生1652615.8%

福島

順位騎手騎乗数勝利勝率
1戸崎 圭太3146621.0%
2田辺 裕信1913317.3%
3西村 淳也1692112.4%
4M.デムーロ1381712.3%
5菱田 裕二1642012.2%

札幌

順位騎手騎乗数勝利勝率
1C.ルメール2094119.6%
2横山 武史5109318.2%
3武 豊3536017.0%
4横山 和生3365215.5%
5北村 友一1511912.6%

函館

順位騎手騎乗数勝利勝率
1横山 武史4267818.3%
2C.ルメール1001717.0%
3武 豊3315215.7%
4藤岡 佑介2864114.3%
5佐々木 大輔3434312.5%

競馬場ごとの特徴をまとめると、大きく3つの傾向が見えてきます。

東京はルメール騎手の庭。1,308騎乗で382勝、勝率29.2%という数字は圧倒的です。美浦所属の強みを活かし、東京コースでの騎乗機会と質の両方が揃った結果でしょう。

関西圏は川田将雅騎手が支配的。阪神(27.3%)、中京(28.9%)、京都(25.1%)、小倉(32.8%)と、関西4場すべてで1位に立っています。特に小倉の32.8%は全競馬場中で最も高い数字です。

ローカル開催はベテランの存在感。函館・札幌では武豊騎手がいずれもトップ5に入り、福島では田辺裕信騎手が2位に位置しています。中央場で上位に名前のない騎手が顔を出すのもローカルの特徴です。

全体を通して

条件別に分けてみると、川田将雅騎手とルメール騎手の2名がほぼすべてのカテゴリで上位に名を連ねていることがわかります。ただし得意分野には違いがあり、川田将雅騎手は関西圏・中距離に特に強く、ルメール騎手は東京コース・長距離で際立った成績を残しています。

馬券を検討する際、騎手の全体勝率だけでなく、その日のレース条件に合った勝率を見ることで、また違った判断ができるかもしれません。

本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。

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