ルメール騎手の単勝を買い続けたらどうなるかでは、勝率トップのルメール騎手でも回収率は74.5%にとどまることを確認しました。
では、他のトップジョッキーはどうなのか。直近3年(2023〜2025年)のデータで、主要騎手の回収率を比較してみます。
主要騎手の回収率一覧
各騎手の単勝を全レース買い続けた場合の回収率です。
| 騎手 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| C.デムーロ | 301 | 22.6% | 95.6% |
| J.モレイラ | 410 | 27.6% | 82.2% |
| 松山 弘平 | 2,558 | 13.8% | 81.4% |
| 川田 将雅 | 1,480 | 26.8% | 79.8% |
| D.レーン | 312 | 24.0% | 75.2% |
| C.ルメール | 1,774 | 27.1% | 74.5% |
| 坂井 瑠星 | 2,157 | 15.4% | 72.5% |
| 武 豊 | 1,613 | 14.4% | 72.2% |
| 戸崎 圭太 | 2,359 | 16.0% | 69.2% |
| 横山 武史 | 2,304 | 14.6% | 65.6% |
デムーロ騎手の95.6%が目を引きますが、騎乗数301回と短期免許のため参考程度です。通年で騎乗している騎手の中では、松山弘平騎手(81.4%)と川田将雅騎手(79.8%)が高い回収率を記録しています。
なお、単勝回収率はあくまで「その騎手の単勝を買い続けたときのリターン」であり、騎手の実力を示す指標ではありません。強い騎手ほど人気を集めてオッズが下がるため、むしろ回収率は低くなりやすい構造があります。
全体を見ると、勝率の高さと回収率は必ずしも一致していません。勝率27.1%のルメール騎手が74.5%にとどまる一方で、勝率13.8%の松山弘平騎手が81.4%を記録しています。
1番人気のときの勝率と回収率
騎手によって1番人気になる割合は大きく異なります。
| 騎手 | 1番人気の割合 | 1番人気時の勝率 | 1番人気時の回収率 |
|---|---|---|---|
| C.ルメール | 49.3% | 38.7% | 76.4% |
| 川田 将雅 | 47.8% | 38.3% | 79.1% |
| J.モレイラ | 42.9% | 42.0% | 87.4% |
| 戸崎 圭太 | 23.6% | 34.5% | 77.9% |
| 横山 武史 | 19.5% | 34.3% | 79.8% |
| 松山 弘平 | 15.7% | 31.8% | 71.5% |
参考:1番人気の全騎手平均は勝率33.6%、回収率79.2%
ルメール騎手と川田将雅騎手は、騎乗馬の約半数が1番人気に推されています。1番人気時の勝率はどちらも38%台で全騎手平均を上回っていますが、回収率には差があります。川田将雅騎手は79.1%と全騎手平均に近い水準を保っている一方、ルメール騎手は76.4%と平均を下回っています。
モレイラ騎手は1番人気時の勝率42.0%、回収率87.4%と突出していますが、短期免許での来日のため騎乗数が限られている点は考慮が必要です。
人気帯別の回収率を比較する
騎手ごとの特徴がより鮮明になるのが、人気帯別の回収率です。主要6騎手を比較してみます。
ルメール騎手
| 人気帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 874 | 38.7% | 76.4% |
| 2番人気 | 426 | 22.1% | 86.2% |
| 3番人気 | 194 | 16.0% | 81.1% |
| 4〜6番人気 | 225 | 8.0% | 57.2% |
| 7番人気以下 | 55 | 0.0% | 0.0% |
モレイラ騎手
| 人気帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 176 | 42.0% | 87.4% |
| 2番人気 | 107 | 26.2% | 98.0% |
| 3番人気 | 57 | 12.3% | 70.7% |
| 4〜6番人気 | 60 | 6.7% | 63.2% |
| 7番人気以下 | 10 | 0.0% | 0.0% |
川田将雅騎手
| 人気帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 707 | 38.3% | 79.1% |
| 2番人気 | 381 | 19.9% | 69.9% |
| 3番人気 | 179 | 15.6% | 82.7% |
| 4〜6番人気 | 180 | 11.1% | 96.7% |
| 7番人気以下 | 33 | 6.1% | 101.8% |
松山弘平騎手
| 人気帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 402 | 31.8% | 71.5% |
| 2番人気 | 395 | 23.0% | 88.5% |
| 3番人気 | 404 | 13.6% | 77.2% |
| 4〜6番人気 | 781 | 7.8% | 74.7% |
| 7番人気以下 | 576 | 3.3% | 95.5% |
戸崎圭太騎手
| 人気帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 557 | 34.5% | 77.9% |
| 2番人気 | 438 | 18.9% | 74.3% |
| 3番人気 | 364 | 13.2% | 71.2% |
| 4〜6番人気 | 641 | 7.3% | 69.5% |
| 7番人気以下 | 359 | 1.9% | 47.0% |
横山武史騎手
| 人気帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 449 | 34.3% | 79.8% |
| 2番人気 | 445 | 21.8% | 82.7% |
| 3番人気 | 342 | 11.7% | 67.5% |
| 4〜6番人気 | 680 | 5.7% | 57.0% |
| 7番人気以下 | 388 | 1.8% | 43.0% |
騎手ごとにかなり特徴が分かれます。ただし、7番人気以下の回収率は大穴が1本入るだけで数字が大きく変動するため、参考程度に見てください。
川田将雅騎手が際立っているのは、人気が低いときの回収率です。4〜6番人気で96.7%、7番人気以下で101.8%と、人気が落ちるほど回収率が上がっています。騎乗数は少ないものの、川田将雅騎手が乗っているのに人気がない馬は過小評価されている可能性がありそうです。
松山弘平騎手も7番人気以下で95.5%と高い回収率を記録しています。騎乗数576回と十分なサンプルがあるのもポイントです。
一方、横山武史騎手は人気が下がるにつれて回収率も下がっていく傾向があります。4〜6番人気で57.0%、7番人気以下で43.0%と厳しい数字です。
オッズ帯別の勝率を比較する
人気順ではなく、実際のオッズで区切った場合の勝率も見てみます。
ルメール騎手
| オッズ帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 375 | 53.9% | 83.8% |
| 2.0〜2.9倍 | 449 | 28.5% | 69.1% |
| 3.0〜4.9倍 | 490 | 21.0% | 79.0% |
| 5.0〜9.9倍 | 307 | 15.0% | 93.2% |
| 10.0倍以上 | 153 | 1.3% | 15.4% |
モレイラ騎手
| オッズ帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 64 | 56.3% | 90.8% |
| 2.0〜2.9倍 | 108 | 33.3% | 79.6% |
| 3.0〜4.9倍 | 118 | 26.3% | 100.0% |
| 5.0〜9.9倍 | 80 | 10.0% | 60.1% |
| 10.0倍以上 | 40 | 5.0% | 67.0% |
川田将雅騎手
| オッズ帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 284 | 50.0% | 78.6% |
| 2.0〜2.9倍 | 375 | 34.4% | 83.4% |
| 3.0〜4.9倍 | 441 | 19.0% | 72.9% |
| 5.0〜9.9倍 | 278 | 12.2% | 80.3% |
| 10.0倍以上 | 102 | 7.8% | 98.1% |
松山弘平騎手
| オッズ帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 99 | 44.4% | 68.3% |
| 2.0〜2.9倍 | 225 | 32.9% | 79.6% |
| 3.0〜4.9倍 | 482 | 22.4% | 83.7% |
| 5.0〜9.9倍 | 717 | 11.7% | 77.9% |
| 10.0倍以上 | 1,035 | 4.3% | 84.5% |
戸崎圭太騎手
| オッズ帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 160 | 48.8% | 77.9% |
| 2.0〜2.9倍 | 269 | 33.5% | 81.8% |
| 3.0〜4.9倍 | 581 | 21.0% | 80.8% |
| 5.0〜9.9倍 | 625 | 9.8% | 64.9% |
| 10.0倍以上 | 724 | 3.6% | 57.0% |
横山武史騎手
| オッズ帯 | 騎乗数 | 勝率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 1.0〜1.9倍 | 126 | 48.4% | 79.2% |
| 2.0〜2.9倍 | 222 | 34.7% | 85.7% |
| 3.0〜4.9倍 | 538 | 21.9% | 82.8% |
| 5.0〜9.9倍 | 668 | 9.0% | 62.7% |
| 10.0倍以上 | 750 | 2.8% | 47.6% |
人気帯別と似た傾向ですが、オッズで見るとより差がはっきりします。川田将雅騎手は10倍以上でも勝率7.8%、回収率98.1%を記録しています。10倍以上のオッズがつく馬で約13回に1回勝つというのは、かなり高い数字です。人気薄の馬でもしっかり結果を出せるのは、騎手としての地力の高さを感じます。松山弘平騎手も10倍以上で84.5%(騎乗数1,035回)と安定しています。一方、ルメール騎手は10倍以上で回収率15.4%と極端に低く、高オッズ帯では苦戦しています。
騎手によって回収率は変わるか
結論としては、変わります。ただし、単純に「この騎手を買えば儲かる」という話ではありません。
1番人気の勝率はどのくらいかで確認したように、どの人気帯を買っても長期的な回収率に大きな差はないのが競馬の基本構造です。しかし騎手別×人気帯別に見ると、オッズに織り込まれていない偏りが見えてきます。
- ルメール騎手は人気すぎて、特に1番人気のときは回収率が平均を下回る
- 川田将雅騎手は人気が低いレースで高い回収率を出している
- 松山弘平騎手は幅広い人気帯で安定した回収率を維持している
こうした傾向が将来も続くかはわかりませんが、「騎手名だけで馬券を買う」のではなく、人気帯と組み合わせて考えると、違った見方ができるかもしれません。
本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。
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- 2026年上期の1番人気成績 — 競馬場別・クラス別の勝率と回収率2026年上期のJRA平地レースにおける1番人気の勝率は32.8%、単勝回収率は78.7%でした。競馬場別では福島・函館が平年を大きく下回り、オープンクラスの回収率は平年より20ポイント高い89.8%でした。
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