2026年上期(1〜6月)のJRA平地1,660レースにおける1番人気の成績を、2021〜2025年の5年平均と比較しながら見ていきます。
勝率は「1着数 ÷ レース数」、単勝回収率は「1番人気の単勝を毎回100円買い続けた場合の回収率」です。
全体の成績
| レース数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2026上期 | 1,660 | 32.8% | 66.6% | 78.7% |
| 5年平均 | 16,598 | 33.5% | 64.9% | 79.8% |
勝率32.8%は5年平均(33.5%)を0.7ポイント下回り、回収率78.7%も5年平均(79.8%)に届いていません。1,660レースの母数で0.7ポイントの差は約12レース分にあたり、全体的に1番人気がやや苦戦した上期だったといえます。
競馬場別の成績
競馬場ごとに1番人気の勝率を5年平均と比較します。
| 競馬場 | レース数 | 勝率 | 5年平均 | 差 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京 | 303 | 35.3% | 35.7% | -0.4 | 85.7% |
| 新潟 | 85 | 35.3% | 33.2% | +2.1 | 94.5% |
| 阪神 | 281 | 34.5% | 34.7% | -0.2 | 78.4% |
| 京都 | 317 | 33.1% | 33.8% | -0.7 | 79.5% |
| 中山 | 287 | 33.1% | 33.5% | -0.4 | 74.3% |
| 中京 | 72 | 30.6% | 32.6% | -2.0 | 78.2% |
| 小倉 | 150 | 30.0% | 31.0% | -1.0 | 76.1% |
| 函館 | 72 | 27.8% | 34.3% | -6.5 | 63.6% |
| 福島 | 93 | 24.7% | 29.5% | -4.8 | 69.1% |

東京・阪神・京都・中山は5年平均から1ポイント以内の差で、概ね平年どおりの結果です。新潟は5年平均を2ポイント上回り、回収率94.5%と好成績でした。
目立つのは函館と福島の低さです。函館は5年平均から6.5ポイント低い27.8%で、回収率も63.6%と全場最低。ただし上期の開催は6月のみの72レースとサンプルが少なく、偏りが出やすい点には注意が必要です。
福島は24.7%で5年平均(29.5%)を4.8ポイント下回りました。5年平均でも全場中最も低い数字で、福島では1番人気の信頼度が他場より低い傾向が続いています。
芝・ダート別
| コース | 勝率 | 5年平均 | 差 | 回収率 | 5年平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 32.3% | 32.9% | -0.6 | 81.1% | 78.5% |
| ダート | 33.2% | 34.1% | -0.9 | 76.5% | 81.1% |
芝・ダートともに勝率は5年平均を1ポイント未満下回っており、大きな変動はありません。
回収率は芝が81.1%と5年平均(78.5%)を上回った一方、ダートは76.5%と5年平均(81.1%)を4.6ポイント下回りました。ダートでは1番人気が低いオッズで支持されるケースが多かったようです。
競馬場 × 芝ダート
競馬場ごとに芝とダートで分けてみます。
| 競馬場 | 芝 勝率 | 芝 回収率 | ダート 勝率 | ダート 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 36.7% | 86.3% | 34.2% | 85.1% |
| 新潟 | 31.7% | 95.9% | 38.6% | 93.2% |
| 阪神 | 38.8% | 91.3% | 31.3% | 68.6% |
| 京都 | 33.1% | 86.0% | 33.2% | 74.4% |
| 中山 | 27.2% | 67.5% | 37.0% | 78.7% |
| 小倉 | 33.0% | 82.4% | 25.0% | 65.5% |
阪神の芝は勝率38.8%・回収率91.3%と好成績です。逆に中山の芝は27.2%と低く、芝ダートで10ポイント近い差があります。
新潟は芝・ダートともに回収率が90%を超えており、上期は1番人気が比較的堅実に走った競馬場といえます。
クラス別の成績
| クラス | 勝率 | 5年平均 | 差 | 回収率 | 5年平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 35.1% | 34.4% | +0.7 | 83.4% | 81.4% |
| 未勝利 | 32.9% | 35.0% | -2.1 | 73.7% | 78.0% |
| 1勝クラス | 32.1% | 33.4% | -1.3 | 76.8% | 82.3% |
| 2勝クラス | 35.0% | 35.9% | -0.9 | 84.4% | 85.2% |
| 3勝クラス | 30.3% | 29.2% | +1.1 | 85.4% | 77.3% |
| オープン | 31.7% | 25.7% | +6.0 | 89.8% | 70.0% |

最も目立つのはオープンクラスです。勝率31.7%は5年平均(25.7%)を6ポイント上回り、回収率も89.8%と5年平均(70.0%)から約20ポイント高くなっています。上期のオープンクラスでは1番人気が平年以上に力を発揮したといえます。
3勝クラスも回収率85.4%と5年平均(77.3%)を上回りました。上のクラスほど回収率が高くなる傾向は5年平均でも見られますが、2026年上期はその傾向がより顕著に出ています。
一方、未勝利戦は勝率32.9%・回収率73.7%といずれも5年平均を下回りました。
距離帯別の成績
| 距離帯 | 勝率 | 5年平均 | 差 | 複勝率 | 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 〜1400m | 31.1% | 32.2% | -1.1 | 64.7% | 79.8% |
| 1500〜1600m | 34.1% | 34.0% | +0.1 | 67.3% | 82.1% |
| 1800〜2000m | 33.9% | 34.3% | -0.4 | 67.0% | 76.8% |
| 2200m〜 | 32.2% | 35.1% | -2.9 | 71.7% | 78.0% |
マイルと中距離は5年平均とほぼ同じです。
短距離(〜1400m)は5年平均を1.1ポイント下回りました。スタートや位置取りの影響が大きく、実力どおりに決まりにくい傾向があります。
長距離(2200m〜)は5年平均から2.9ポイント低い32.2%でした。ただし複勝率は71.7%と全距離帯で最も高く、勝ちきれなくても2〜3着には来やすい傾向は変わっていません。
月別の推移
| 月 | 勝率 | 5年平均 | 差 | 回収率 | 5年平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 32.5% | 32.9% | -0.4 | 76.5% | 79.4% |
| 2月 | 33.9% | 33.8% | +0.1 | 88.2% | 81.2% |
| 3月 | 32.3% | 34.4% | -2.1 | 71.6% | 80.0% |
| 4月 | 29.7% | 33.5% | -3.8 | 74.6% | 78.7% |
| 5月 | 35.8% | 30.9% | +4.9 | 89.3% | 74.4% |
| 6月 | 31.6% | 33.5% | -1.9 | 69.5% | 77.7% |

月ごとのばらつきが大きく出ています。
5月は勝率35.8%と5年平均(30.9%)を約5ポイント上回り、回収率89.3%も5年平均(74.4%)を大きく超えました。上期で最も1番人気が安定した月です。
逆に4月は29.7%と5年平均(33.5%)を3.8ポイント下回りました。3月も5年平均より2.1ポイント低く、春先にやや荒れた時期が続いた形です。
まとめ
2026年上期の1番人気は全体として5年平均をやや下回り、例年より苦戦した半年でした。ただし切り口によって濃淡があります。
- 競馬場別: 東京・阪神は平年どおり。函館(-6.5pt)・福島(-4.8pt)は平年を大きく下回った
- クラス別: オープンの勝率は平年+6pt・回収率は+20ptと好調。未勝利は平年を下回った
- 距離帯別: マイル〜中距離は平年並み。長距離は勝率が平年より約3pt低いが複勝率は高い
- 月別: 5月が平年+5ptと好調、4月は-3.8ptと荒れた
本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。
関連記事
- なぜ福島は荒れるのか — 開催ごとに見る1番人気の成績最も荒れやすい福島競馬場を開催ごとに分析しました。春の1回福島は比較的堅いものの、夏の2回福島は芝の1番人気勝率が26.5%まで低下します。
- 荒れやすい競馬場、堅い競馬場 — 1番人気の勝率と配当で比較する競馬場ごとの1番人気勝率や3連単の平均配当を比較しました。福島は最も荒れやすく、阪神は最も堅い。ただし「荒れる頻度」と「荒れる規模」は必ずしも一致しません。
- 1番人気が勝ちやすいレース、勝ちにくいレース1番人気の勝率をクラス・斤量条件・馬場・頭数など多角的に比較しました。最も堅いのは2勝クラスの定量戦、最も荒れやすいのはオープンのハンデ戦です。