1番人気のオッズと勝率の関係では、1番人気の勝率がオッズ帯によって大きく異なることを確認しました。では、オッズが同じなら人気順位によって勝率は変わるのでしょうか。
たとえば単勝4倍の1番人気と単勝4倍の3番人気では、どちらが勝ちやすいのか。ここでは1〜6番人気について、同じオッズ帯での成績を比較してみます。
集計条件
- 対象期間: 2021〜2025年のJRA平地レース(障害レースを除く)
- 1〜6番人気を対象
- 単勝オッズを帯に分けて、人気順位ごとの勝率・複勝率を比較
- レース数400件未満の組み合わせは除外(空欄)
勝率はオッズと連動する
| オッズ | 1番人気 | 2番人気 | 3番人気 | 4番人気 | 5番人気 | 6番人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.0〜2.9 | 32.9% | 32.7% | ||||
| 3.0〜3.9 | 24.0% | 24.4% | 23.2% | |||
| 4.0〜4.9 | 18.0% | 18.0% | 17.8% | |||
| 5.0〜5.9 | 14.6% | 14.0% | 13.3% | |||
| 6.0〜7.9 | 11.4% | 11.4% | 11.7% | 11.4% | ||
| 8.0〜9.9 | 9.2% | 8.1% | 9.1% | 9.0% | ||
| 10.0〜14.9 | 7.6% | 6.5% | 7.1% | 6.9% |
同じオッズ帯であれば、勝率は人気順位にかかわらずほぼ同じです。
2.0〜2.9倍では1番人気32.9%と2番人気32.7%でほとんど差がありません。4.0〜4.9倍では1〜3番人気がいずれも18%前後、6.0〜7.9倍でも2〜5番人気がそろって11%台です。
「1番人気だから勝ちやすい」のではなく、「オッズが低い馬が勝ちやすい」というだけのようです。勝率はオッズとほぼ連動しており、人気順位そのものはほとんど影響していないと言えそうです。
複勝率には差がある
勝率はオッズと連動していましたが、複勝率(3着以内率)には人気順位による差が見られます。以下の表のオッズは勝率の表と同じく単勝オッズです。
| オッズ | 1番人気 | 2番人気 | 3番人気 | 4番人気 | 5番人気 | 6番人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.0〜2.9 | 66.2% | 74.0% | ||||
| 3.0〜3.9 | 53.8% | 59.5% | 58.7% | |||
| 4.0〜4.9 | 44.8% | 48.7% | 51.1% | |||
| 5.0〜5.9 | 43.5% | 42.8% | 45.1% | |||
| 6.0〜7.9 | 38.8% | 37.4% | 37.7% | 34.7% | ||
| 8.0〜9.9 | 35.9% | 30.6% | 29.5% | 28.9% | ||
| 10.0〜14.9 | 34.8% | 29.3% | 27.1% | 25.7% |
2.0〜4.9倍の帯では、1番人気の複勝率がむしろ最も低くなっています。
1番人気のオッズが4倍台ということは、そのレースに抜けた馬がいないことを意味します。上位が混戦のため、1番人気でも3着以内に入れないケースが増えます。一方、3番人気のオッズが4倍台のレースでは、1・2番人気にもっとオッズの低い馬がいるのが通常です。上位2頭が安定して好走する分、3番人気は残りの1枠を争いやすくなります。
8.0倍以上では逆に、人気順位が上のほうが複勝率が高い傾向です。同じ8.0倍でも、自分の上に2頭しかいない3番人気と5頭いる6番人気では、3着以内に入れる余地が違うということだと思われます。
混戦レースでの1番人気 vs 2番人気
1番人気と2番人気のオッズが近いレースに絞って、勝率を比較してみます。
| オッズ差 | レース数 | 1番人気の 平均オッズ | 2番人気の 平均オッズ | 1番人気の 勝率 | 2番人気の 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.0倍以上 | 10,473 | 2.33 | 4.81 | 37.5% | 17.6% |
| 0.5〜0.9 | 3,131 | 3.06 | 3.76 | 28.0% | 23.1% |
| 0.2〜0.4 | 1,722 | 3.30 | 3.61 | 26.5% | 24.2% |
| 0.1以内 | 1,235 | 3.40 | 3.49 | 23.3% | 24.7% |
オッズ差が1.0倍以上あるレースでは1番人気が37.5%と圧倒していますが、差が縮まるにつれて勝率差もなくなり、0.1以内のレースでは2番人気(24.7%)が1番人気(23.3%)をわずかに上回っています。
平均オッズを見ると、0.1以内のレースでは3.40倍と3.49倍でほぼ同じです。オッズがほぼ同じなら人気順位のラベルに優位性はなく、ここでも勝率はオッズと連動するという傾向が裏付けられています。
まとめ
同じオッズ帯であれば、1番人気でも6番人気でも勝率はほぼ変わりません。勝率はオッズと連動しており、「1番人気」という順位そのものに特別な優位性はなさそうです。
一方、複勝率にはレース構造の影響が見られます。同じオッズでも、自分より上位の人気馬が少ないほど3着以内に入りやすい傾向があります。ただし低オッズ帯(2〜4倍台)では1番人気の複勝率がむしろ低く、これはそのレース自体が混戦であることを反映しています。
本記事の集計は、原則として 2021〜2025 年の JRA レースの公開データに基づいています。集計条件や計算式は記事中に明記していますが、データの集計や解釈に誤りがある可能性もありますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
本記事は馬券の購入を推奨・助言するものではありません。詳しくは About および プライバシーポリシー をご覧ください。
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